胆振東部地震から2年…安平町の被災した中学校はイマ…

まもなく、胆振東部地震から2年です。震災で子どもたちの学び舎が被害にあった、胆振の安平町。“まちづくり”の中心となる学校を目指して、動き始めています。

マチの中心部に建つ、プレハブの仮設校舎。北海道安平町立早来(はやきた)中学校です。この校舎での学校生活も、1年半の月日が流れました。

2018年9月6日、震度6強の地震に見舞われた安平町。そして、中学校も大きな被害に遭いました。

早来中学校・教頭(2018年当時)「向こうの部屋から割れ目がずっと続いている」

床には亀裂が入り、体育館の壁がはがれるなど被害は大きく、校舎は「立ち入り禁止」になりました。

震災直後から3か月間は、避難所の中に、長机とパイプ椅子を並べての授業が続きました。その後、仮設校舎に移りましたが、床に足音が響きやすく、夏は暑くて冬は寒い。プレハブ特有の不便さがあるといいます。

さらに…。休み時間に入ると、生徒が走って向かったのは、隣の小学校。体育の授業は今も、小学校のグラウンドや体育館を借りています。影響は部活動にも。この日は真夏日だというのに、窓を閉める生徒たち。

早来中学校・吹奏楽部員「暑いです。(それでも閉めるの?)苦情がくるので…。練習中は閉めてます」

校舎の周りの住宅街に音が漏れないよう、気を使わなければいけません。震災から2年がたった今も、我慢を強いられる学校生活。それでも、生徒が口にしたのは意外な言葉でした。

生徒会長・白崎泰輝さん「不便さはもちろんありますが、普通にこうして学校生活を送れているので、建ててくれた人にはありがたいと思っています」

2年生・秋田実香さん「1日1日が本当に大切なんだなと思うようになりました」

今、安平町は、中学校の建て直しに向けて動き出しています。目指すのは、これまでとはまったく違う、「復興のシンボル」となる学校です。震災で被害を受けた中学校の校舎を、どう再建するか…安平町は約1年をかけ、町民と話し合いを重ねてきました。そうして決まったのは、中学校と、隣接する小学校を一体化した「義務教育学校」の建設です。

復興のシンボルとなる、新しい学校の最大の特徴は“地域に開かれた”学校です。

安平町教育委員会・永桶憲義教育次長「地域の人とふれあえる場所を学校づくりのメインにしています」

たとえば、図書室は「開放エリア」として生徒も町民もいつでも利用できます。また、「共用エリア」のアリーナやキッチンスタジオなども生徒が使っていないときは町民が利用できます。

広い階段と踊り場は、発表会ができる多目的ホールにもなるなど、空間づくりにもアイデアがつまっています。子どもも大人も、多くの町民が集う場所となるのです。

しかし、新しい学校の完成予定は2年後の2022年。いま仮設校舎で学んでいる中学2年生と3年生は、この学校に通うことはできません。

2年生・秋田実香さん「結果的に自分の通った小中学校が全部なくなるので悲しいですが、妹がいるので見に行けたら…」

生徒会長・白崎泰輝さん「自分たちは通えませんが、これから入学してくる子たちにとってはいいことなので早く建って、見てみたいです」

そして、仮設校舎のまま終える中学校生活を、こう振り返ります。

生徒会長・白崎泰輝さん「この2年間でいろんな人から支援してもらったり、お手紙とかいろんなものをもらったりしたので、人の温かみも知れる2年間だったので、すぎく充実していました」

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