コロナ禍を絵で表すと… 小中学生23人が描いた”不安と希望“

北海道札幌市中央区の「リボンハウス絵画教室」。子どもたちがひな人形の工作に取り組んでいた2020年2月、北海道独自の緊急事態宣言が出され、教室は休業を余儀なくされました。6月になってレッスンを再開しましたが、休業中にやめた生徒も少なくありません。

「教室に通うのに地下鉄やバスに乗る子が多い。車内で感染するのが怖いという理由で来られなくなった」代表の岩田美香さんは表情を曇らせます。

2020年、東京の美術大学に入った教室の卒業生から、電話で相談を受けることもあります。入学してもキャンパスに入ることはできません。リモート授業で講師が撮った動画を見ながら、模写をする。絵ができると、それをカメラに掲げて講評をもらう。岩田さんはこうした状況に疑問を呈します。「絵は生もの。見て感じたことが絵に表れる。実技はリモートで学べるものではない」

ある日のレッスンで、4年生の大西優芽さんが、「マスクをした動物の絵」を描きました。動物たちは2メートルずつ間隔を取っています。

番組スタッフはこの絵にアイデアを得て、「リボンハウス絵画教室」の子どもたちにこんなテーマで絵を描いてもらうことにしました。「コロナ禍の今、私たちが思うこと」。23人の子どもたちが応じてくれました。

ボクシングを習っているという4年生の木村成希くんは、「コロナ対人間」を絵に描きました。

「夏休みを奪ったコロナを宇宙に追い返す場面です」地球をコロナの星にしようと企むウィルスに人間が立ち向かう姿です。今は「第1ラウンド」の戦いだと話します。

ウィルスの流行で中止になったお祭りの絵を描いた子。

夏休みに行くはずだった旅行の絵。

多かったのが、学校生活を描いた絵でした。

ソーシャル・ディスタンスという言葉が、低学年の子どもの口から当たり前のように飛び出してきます。代表の岩田さんは、絵をほめながら、学校生活について子どもたちに尋ねました。

「必要なこと以外は友達とあまり口をきかない」「給食は教室と視聴覚室に分かれて食べる」「音楽の授業では楽器にはさわれない」子どもたちが描いた23枚の絵には、「不安」、そして将来への「希望」が溢れていました。


「リボンハウス絵画教室」

場所…北海道札幌市中央区大通西6丁目

電話…011-232-6715

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