新型コロナの影響はここにも…受験生の夏を追う

学校が夏休みに入る時期を迎えましたが、受験勉強は、ここが勝負どころ。新型コロナウイルスの影響で、受験事情が様変わりする中受験生たちは、どんな夏を過ごしているのでしょうか。

「時間が足りない感じがする」

そう話すのは、札幌に住む佐野瞭斗(りょうと)さん。大学受験を控えた高校3年生です。新学期のはじめの2か月は、高校が休校になっていました。

佐野瞭斗さん「(学校はいつから始まった?)6月1日、それまでは自粛期間で自宅待機だった」

影響は、勉強以外にも及んでいました。

佐野瞭斗さん「行事系は新型コロナの影響で密集を避けるために中止になった。部活は陸上部。大会がなくなってしまい引退した」

行事や部活の思い出を作れないまま、受験生にとって“勝負の夏”を迎えました。

瞭斗さんの妹・心咲(みさき)さんも、受験を控えた中学3年生です。家族は受験勉強の進み具合が気になります

父「新型コロナの影響はあるの?勉強の遅れとか」

佐野瞭斗さん「新型コロナで遅れた分取り戻さなきゃなって、一応モチベーションはあがったかな」

妹・心咲さん「部活とか考えたら中途半端になる」

大学生の姉からは…

姉・萌夏さん「今年の受験生は学校に行けなくなったのが、どう出るのか。英語毎日やりなマジで」

16日間と短くなった夏休み中も、高校と塾での講習に、自習をあわせて、12時間以上は机に向かい受験一色で過ごす覚悟です。

佐野瞭斗さん「勉強以外の自分をなるべく減らすことを意識している。自分を追い込んでいきたい」

例年とは異なる受験事情、学校や塾は、どう対応しているのでしょうか?岩見沢市立緑陵高校では、夏休み前の最後の授業が行われていました。

新型コロナによる休校期間中は、インターネットを利用したオンライン授業を行い、授業の遅れをカバーしてきました。

終業式は、体育館ではなく教室で行われました。体育館に集まる「密」を避け、校内のスタジオからの配信を、各教室のモニターで見るスタイルです。2020年の夏休みは、授業日数を確保するため、16日間に短縮されました。大学受験を控える3年生は…

高校3年生「受験の形式も変わり、新型コロナの影響で勉強も遅れているので、その面は不安」

高校3年生「夏休みが短くなったからと言って、やることは変わらないので、短くなったからと言ってショックなどは全然なかった」

受験生を悩ませるのは、新型コロナだけではありません。これまでの大学入試センター試験が廃止され、次の入試から「大学入学共通テスト」が導入されます。出題傾向や英語の配点など、変更点も多く、受験対策は、教師側も手探りです。

岩見沢市立緑陵高校3学年進路担当・平井伸治先生「学年が上がった3年生のスタートを直接教えられなかったことは非常に大きい。いかに僕らが生徒と一緒にこの状況の中で、最善の方法を見つけるか、これに尽きる」

休校が長引いたため、高校入試も変わります。国語は中学3年で習う漢字を入試範囲から外し、ほかの教科も11月以降に習う範囲を入試から外すことになりました。

北大学力増進会では、受験生の健康管理にも気を配っています。塾に来た時の検温はもちろん、講師も生徒もマスク着用。教室での密を避けるため、座席の数を半分以下に減らしています。

夏休みが短くなったため、夏期講習の前後にもタブレット端末を使ったオンライン講習を行い、自宅で予習復習ができるようサポートします。

進学会・松田啓総本部長「受験生にとっては短い夏休み期間で、いかに範囲が変更になった入試の対策をするかということで、集中して勉強しなくてはならない夏になる」

感染の収束が見通せない中、受験生の短い夏は、一層厳しさを増しています。



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