新型コロナと闘う百貨店・大丸札幌店

7月24日。大丸札幌店では、5月25日に国の緊急事態宣言が解除されて以降、最初の連休を迎えていました。

客の出迎えに立つ大丸札幌店のナンバー2、営業推進部長の熊本俊介(くまもと・しゅんすけ)さんです。大丸は新型コロナウイルスの感染防止のため、4月18日からおよそ40日間休業しましたが、地下食品売り場は平日だけ営業を続けました。

大丸札幌店・熊本俊介営業推進部長「食品売り場の営業をしたほうが、コンビニやスーパーに殺到しない。私たちのところで買っていただくことで、場所の一つになると鑑みて食品売り場は営業した」

5月の道内のデパートの販売額は、前年同月比でマイナス73.5パーセント。大丸も大きな痛手を被っていました。それは、開業以来最大規模になるリニューアルオープンの延期です。ゴールデンウィーク前、2階にフェンディ、セリーヌ、ディオールなどの高級ブティックをオープンさせる予定でしたが、休業で6月まで延期になりました。

大丸札幌店・熊本俊介営業推進部長「実際に建築資材も届かないなど色々あった。そもそも営業してはいけないという状況もあったので、そのスケジュールのズレは正直、難しかったが、その分しっかり準備ができた」


どのブランドもスペースに余裕を持たせ、店舗の入り口を広くとって「気軽に立ち寄れる」工夫がされています。さらに、新型コロナウイルスはあの商戦にも変化を与えていました。

大丸札幌店のランドセルコーナーです。人気の色やデザインは在庫が無くなるため、年々、商戦の時期は早まり、今ではゴールデンウィーク中に客が集中するようになりました。しかし、今年は休業で商戦を行えず、まだ在庫に余裕があるといいます。

新型コロナウイルスはこの先の商戦にも影響を及ぼしています。本来この時期であれば、催事場を使って大々的にお中元セールをやっているはずでしたが、今年は感染防止のため実際の商品は並べず、大きなパネルを設置することにしました。客が商品を選ぶ時間を短くしようという狙いです。

さらに、お中元が終わったあとに始まる大人気の催事「処分セール」も今年は中止です。そこで、三密を回避するため、大丸は初めてネット通販で「処分セール」を行うことにしました。リアルな場で行う処分セールは普段5日間ほどしかできませんが、ネット通販に切り替えたことで大掛かりな準備がいらず、長い期間できることから、お中元セールが終わった翌日、8月7日から8月30日まで長めに販売するということです。

大丸は対面販売をモットーとするデパートの強味はそのままに、対極にあったネット通販など非対面販売の強味をも取り込んでいきます。

大丸札幌店・熊本俊介営業推進部長「三密を作らないという意味で、デジタル上のサービスやテクノロジーを使ったサービスは、今までもたくさん接する機会があり、導入の機会もあったが、見送ってきた経緯があった。そういうものを一気に導入し始めている」

デパートの魅力にもなっている催事の再開に向けた動きも徐々に始まっています。7月29日からデパ地下で始まる道産食材を使ったグルメフェアが迫っていました。大丸札幌店が営業再開後に取り組む最初の大きなイベントです。美唄市で生産されたミニトマト「純あま」とコラボするのは旭川の老舗とんかつ店「井泉」です。

こちらは、トマトを挟んだとんかつ。ミニトマトから水分が出るため、それを軽減するためにピザソースとチーズを入れました。

若者から年配の人まで幅広い層を楽しませるデパート。失われた5月の経験をバネに巻き返しを図ります。


「大丸札幌店」

場所…北海道札幌市中央区北5条西4丁目7番地

時間…全館:午前10時~午後8時

   8階 レストラン:午前11時~午後9時

電話…011-828-1111



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