札幌の高校生が語る大きな夢。北海道から世界に羽ばたこうとする、ひとりのファッションモデルに密着しました。
あたりはまだ暗い午前4時、この日の仕事が始まりました。
門田怜さん「きょうはきのうよりも長く寝られて、2時半くらいまで寝ました」
札幌の通信制高校に通う、門田怜さん16歳。向かった先は、後志の「キロロリゾート」のスキー場の山頂です。行われているのは広告の撮影。門田さんは、今注目のファッションモデルです。
門田怜さん「モデルは常に新しいことが求められたり、私らしさを残さなければいけなかったり、全部チャレンジの連続」
全国放送の教養バラエティ番組の人気コーナーにも出演。モデルの仕事を始めて2年足らずで、存在感を見せつけました。
門田怜さん「まだモデルとして右も左もわからない自分が…とも思ったが、なんとか合格したので、これは頑張ろうと思い、そこから一気に道が開けた感じです」
2019年9月には、世界4大ファッションショーのひとつ、「パリコレクション」に参加。身長172センチと、モデルとしては小柄ながらドイツのファッションブランドのモデルの座をつかんだのです。しかし、門田さんが感じたのは高い世界の壁でした。
門田怜さん「コレクションが終わったあとは「私は世界で一番幸せだ」と思ったが、自分より活躍している人が大勢いるので、悔しい気持ちはすごく強かった」
モデルをしていた母親の影響もあって物心ついたときには、すでに、いまの自分の姿を想像していたという門田さん。家では、4歳離れた妹の面倒を見る、しっかり者のお姉さんです。
この日、幼なじみとショッピングに出かけた門田さん。モデルの仕事の時とは違う「16歳の高校生」に戻ります。
(二人はどうやって呼びあっている?)
東未乃莉さん「れいれいと…」
門田怜さん「みのりって呼んでいます」
幼稚園の頃からの親友には、今の門田さんはどのように映っているのでしょう。
東未乃莉さん「仕事になると、キリッと顔が全然違う。どんどん遠くに離れていく感じがあるが、自分の夢に向かってがんばっているから、尊敬している」
門田怜さん「(すごい寒いが…)大丈夫です、寒いですね、でもやっぱり」
気温はマイナス10度以下。今回の撮影のテーマは「美しいキロロ」。美しい自然、一瞬のタイミングを逃すまいと、2時間近く撮影が続きます。
キロロリゾート・中澤俊也さん「この銀世界の中にたたずむ彼女の姿は非常に美しい。風景にマッチした姿が、見る人に何か与えるのではないか」
「いいね、いいね怜ちゃん!OKですよね?終わりです!お疲れ様でした。すげーがんばってくれたと思いますよ。めちゃくちゃいい感じで撮れました。ばっちりです」
北海道から世界へ羽ばたこうとする、高校生ファッションモデルの門田さん。自分の進むべき道を歩み始めています。
門田怜さん「最後にモデルをやめる時に、心から「これでいいんだ」と思えるかどうかが大切。自分から「もうここでやりきった」と言ってやめるのが目標です」
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