元祖スーパーフード”納豆”の秘密【前編】

日本が誇る伝統食のひとつ、“納豆”。大豆が原料の発酵食品で、そのねばねばパワーで日本の“元祖スーパーフード”との呼び声も。その驚くべき栄養パワーとは?今こそ注目!納豆パワーの魅力に迫ります!

1月、国立がん研究センターが発表したデータによると納豆やみそなどの発酵性の大豆食品をよく食べる人は、そうでない人に比べて“死亡リスク”がおよそ10%低下する結果が出ました。

さらに納豆を毎日半パック以上食べる人は、ほとんど食べない人に比べて脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患の死亡リスクがおよそ20%低下することもわかりました。つまり、納豆は死亡リスクを下げ“長生き”にも効果があると注目されているのです!

納豆パワーの魅力を教えてくれたのは、食品機能学が専門の荒川義人先生です。

荒川義人先生「納豆はもともと大豆が原料。例えばたんぱく質は肉に匹敵するくらいの栄養価を持っていて、畑の肉ともいわれます。その他にミネラルやビタミン、脂質など必要な5大栄養素が濃縮されて含まれています」

荒川義人先生「さらにそれを発酵して納豆を作るときに、納豆菌というのを使います。この納豆菌そのものが、いわゆる善玉菌としておなかの中で悪い菌をやっつけます。また、多く含まれている食物繊維やオリゴ糖が、すでにおなかにいるいい菌を元気にしてくれます。色々な栄養素を一緒にとれるとなると、納豆は本当にすごいパワーを持っている食材だと思います」

まさに栄養の宝庫である納豆。中でも注目の栄養素を荒川先生に伺ってみました。まずは、元気の源“ビタミンB1”。

荒川義人先生「ビタミンB1は体の中で、でんぷんや糖分などの糖質をエネルギーに変えるのを助けます。元気を回復するには必要なビタミンです」

それではここで、納豆クイズ第1問!

「納豆のビタミンB1の吸収率がアップする薬味は次のうちどれ?」

Aネギ B卵 Cショウガ

正解は…Aネギ です。

荒川義人先生「ネギの仲間は臭いですよね?このにおい成分がアリシンという成分で、素材そのものを切ったり調理したりすると酵素の働きで出てきます。それがビタミンB1と一緒に結合しやすく、結合することで吸収率を上げ、体の中でその働きを長く保ち、体中に巡ります。そのためビタミンB1を効率よく利用するのにアリシンが必要なんです」


疲れた日はネギをたっぷり混ぜた納豆で元気を回復してみてはいかがでしょうか。

続いては納豆菌の産物!ビタミンKです。

荒川義人先生「最近ビタミンKが注目されているのは、骨づくりに必要だからです。骨を作るときにカルシウムだけをとればいいというわけではなく、カルシウムをしっかり丈夫な骨にするためにビタミンKが必要だとわかりました。骨粗鬆症を防ごうと思ったら積極的にとるべきビタミンです」

それでは納豆クイズ第2問!

「ビタミンKが多く含まれているのは、次のうちどれ?」

A粒納豆  Bひきわり納豆

正解は…Bのひきわり納豆です。

荒川義人先生「原料になる大豆を細かくすることによって大豆の表面積が増えます。したがって納豆菌が発酵するときに、発酵する面積が多くなるので、結果的にひきわり納豆のほうがたくさんビタミンKを作れるということです。ビタミンKは粒納豆より、1.5~2倍多いです」

ちなみにビタミンK以外のほかの栄養素で比べると、ひきわり納豆や粒の大きさによる違いはほとんどないそうですよ。

続いては、体の中で変化?!イソフラボンです。大豆・そして納豆にも多く含まれる“イソフラボン”。実は体の中である働きをすることで注目されています。

ここで納豆クイズ第3問!

「イソフラボンは体の中で■■■と似た働きをする。四角に入るものは次のうちどれ?」

A成長ホルモン B女性ホルモン C男性ホルモン

正解は…B女性ホルモンです。

荒川義人先生「イソフラボンの形が女性ホルモンの形によく似ていて、実際はエクオールという違う物質におなかの中で変換されてから作用するんですが、形がよく似ているので女性ホルモンのような作用をすることが分かっています」

荒川義人先生「結果的に女性ホルモンの分泌が少なくなると、更年期を迎えて色々な悩みも増えますし、骨からカルシウムが血液に流れ出るのにブレーキをかけているのが女性ホルモンなので、そのブレーキ役がいないとカルシウムがどんどん血液に流れて骨がスカスカ状態になります。イソフラボンは他の食材からではなかなか取れないですし、ビタミンKもいっぺんに取れちゃうということで、納豆は骨を丈夫にするという意味では一石三鳥くらいの役割をします。すごいです!」



まだまだあります、納豆の秘密!

【後編】では、納豆の食べるタイミングや、食べ方、納豆レシピもご紹介します!

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