増え続ける外国人観光客”言葉の壁”どう乗り越えるか

2020年はオリンピックイヤー。マラソンなどが開催される札幌にも海外から多くの人がやってきそうです。一方、外国人観光客の増加とともに、言葉の壁をどう乗り越えるかが課題となっています。

外国人観光客に対応するため、札幌の地下鉄の駅には2019年11月から人工知能が搭載された翻訳機が用意されています。

札幌市内にあるこの家電量販店では、翻訳機が多い日には10台ほど売れるといいます。

ビックカメラ札幌店・河辺孝平さん「海外に行く人はもちろん外国人観光客も来る」

一番人気の商品「ポケトーク」は、74の言語に対応していて、端末に向かって話しかけると、選んだ言語に翻訳された音声が流れます。

客「まったく英語を話せないから、こういうものを使って。札幌でマラソンもあるし、海外の人といい交流ができれば」

タイから来た女の子と、ポケトークを使って会話してみると…

ポケトーク「3人で旅行しているのですが両親と「ネズミ」がいます」

「私」と訳すべきところが「ネズミ」に…。翻訳機にも苦手な言い回しがあるようです。

北海道神宮にも、海外からのツアー客が多く訪れます。お守りや参拝のしかたを、外国語のチラシや看板で紹介しています。神宮でも翻訳機を用意しましたが、神社特有の言葉をうまく訳すことができないため、あまり活用できず、簡単な言葉や身振りでなんとか対応しています。

中国人観光客「ここの人は友好的で、質問があっても英語の看板やジェスチャーでわかる」

旅行中に思わぬアクシデントに見舞われたとき、外国人にとって心強い病院とアイテムがあります。

札幌東徳洲会病院では2013年に、外国人患者のための国際医療支援室を開設しました。通訳9人が所属、8か国語に対応して診療をサポートします。職員の通訳でカバーできない時は、医療通訳アプリを活用します。

ロシア語通訳「これからオーストラリア人が病院にかかりたいので通訳お願いします」

タブレット端末を通して、離れた場所にいる医療用語に詳しい通訳が、診療を手助けします。

医療通訳「スノーボードで転倒してひざがねじれたと言っている」

札幌東徳洲会病院・松村由香里さん「患者が安心して症状を言える。困っていることを理解して対応できる」

この病院での外国人患者は年々増え続け、2019年はおよそ1700人が受診しました。

札幌東徳洲会病院・太田智之院長「ことしは五輪があって来道する外国人も多くなる。僕らの病院だけで対応できる数ではない。この動きや医療を大きく展開する必要がある」

オーストラリアからの観光客「けがが大したことなくてよかった。すごく医療スタッフに感謝している」

言葉の壁を超えて、外国人観光客をどうオモテナシできるのか…。さまざまな取り組みが始まっています。

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