地域の活性化にも!進むキャッシュレス化

2019年は10月の消費増税に伴い、現金を使わない決済方法が普及し始めた「キャッシュレス元年」と言われています。2020年はキャッシュレス社会がさらに本格化するとみられていますが、北海道内には、独自の「キャッシュレス化」を進めるマチがありました。

2019年新語・流行語大賞にノミネートされた「〇〇ペイ」。消費増税に伴う「ポイント還元」が始まったことで、キャッシュレス決済は利用者が増えつつあるものの、まだ利用したことのない人も大勢いるのが現状です。

そんな中、道内には独自のキャッシュレス文化を発展させたマチがありました。旭川の隣り、東川町です。ここでは、マチ独自のキャッシュレスカードが普及しています。その名も「東川ユニバーサルカード」。このカード、なんと町民の8割以上が利用しています。

東川町民「東川町内の商店街で買い物するときに使っています。ポイントを貯めて使おうかなって」

2017年に町内共通のポイントカードとしてスタートして以来、現在ではスーパーだけでなく学習塾や金融機関など、およそ120店舗で使うことができます。さらに、町内の体育施設の利用や健康診断でもポイントをためることができるのです。

ホクレンショップひがしかわ店・乾隆文店長「キャッシュレス化で、面倒な釣り銭の授受が省けるということで、高齢の方からもいい反応いただいている」

客「どこでも使えるので東川では便利なカード。地産地消ではないが、東川町の人は東川町で買うということに繋がればいい」

こんなカードの使い方もあります。

東川町商工会・小岩昭市会長「東川町から留学生に対し、毎月8000円分のポイントを生活援助として出している。留学生はそのポイントで町内で食事をしたり買い物をしたりしている」

2019年12月からは現金のチャージ機能も追加され、町をあげてのキャッシュレス化が進んでいます。

東川町商工会・小岩昭市会長「最終的に目指すところは、このカードを使ってのまちづくり。単に買い物だけではなく寄付もできるなど」

一方、人口の3分の1以上が65歳以上と高齢化が進む、オホーツク地方の紋別市でも、独自のキャッシュレス文化が浸透しています。

実際に、町の中心部にあるスーパーをのぞいてみると、買い物客の多くが使っているのは、イオンの電子マネー「WAONカード」です。実は紋別は、このWAONカードの利用率が道内でもトップクラスなのだそうです。

イオン紋別店・岡本雅之店長「WAONカードは約60%の利用率がある。北海道平均では30%くらいなので約2倍の利用率です」

客「現金を持っていなくてもWAONカードにお金を入れておけばよい。今もチャージしたけど楽」

WAONカードは、イオンのスーパーだけでなく、ほかの加盟店でもキャッシュレス決済をすることができます。しかし、紋別はそれだけではありません。

紋別市商店街連合会・斉藤順一会長「WAONカードが使えるし買い物で”紋太ポイント”も貯まる。こちらの眼鏡店でもWAONカードが使えるし、市内多くの店で使えるように進めている」

紋別では、2019年10月から商店街のポイントカードとWAONカードを一体化させました。商店街で買い物をした時にWAONカードで決済すると、WAONのポイントがたまるほか、紋別独自のポイントサービス「紋太ポイント」もたまります。さらに、がん検診の受診やマイナンバーカードを発行することでも、紋太ポイントがたまる仕組みになっています。

客「イオンでチャージして近所のお店でも使える。現金さえ入れておけば、市内である程度買えるから便利」

紋別市商店街連合会・斉藤順一会長「紋別市民みんなが紋太ポイントを持って、紋別市内のすべての店が紋太ポイントの加盟店になれば理想の形」

道内でも進みつつある「キャッシュレス社会」。2つのマチは、これからのマチづくりについて一つのあり方を示しているのかもしれません。



《取材メモ》

東川町と紋別という、2つの自治体に共通するのは、

1 地元経済を盛り上げること

2 ポイント付与を通して行政サービスへの参加を促している…という点です。

2020年9月からは、マイナンバーカードを利用したポイント還元制度も始まる見込みで、ますますキャッシュレス化が進んでいくとみられています。


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