忘年会シーズンの無断キャンセル…対策は?

忘年会シーズン真っ盛りですが、今、社会的な問題となっているのが、予約した客が店にあらわれず、客と連絡も取れない「無断キャンセル」です。その被害額は、全国で年間2000億円にのぼるとも言われています。飲食店側に打つ手はあるのでしょうか?

北海道札幌市内で、居酒屋など19店を経営するこちらのチェーンも、無断キャンセルに頭を悩ませています。多い時には、団体客30人の無断キャンセルで10万円の損害がでたといいます。

キューズダイニング・佐藤貢司マネージャー「1店舗あたり1か月で2~3名の無断キャンセルは2~3回ある。当店は海産物を中心にやっているので、刺身やカニなどの食材ロスは厳しい。連絡が取れないとどうにもできず、現場は泣き寝入りの状況。忘年会シーズンは大人数で前もって1か月前、3週間前に仮押さえをする方が結構いるので、予約を取ったのはいいが、他にも抑えている場所があり、キャンセルし忘れた…というのが半分くらいじゃないか」

東京では、居酒屋にウソの予約を入れた50代の男が、偽計業務妨害の容疑で逮捕されました。男は、居酒屋5店舗に50万円以上の予約を入れ、無断キャンセルしたとみられています。なぜ無断キャンセルは増えているのでしょうか。

よつば法律事務所・山田光洋弁護士「スマホなどによる予約の簡単さ。顔と顔を合わせずに予約が容易になった。キャンセルしても何も影響がないだろうと、あまり大きいことと考えていない」

後を絶たない飲食店の予約の無断キャンセル。被害を防ぐためのサービスを提供する企業が出てきました。1つ目の対策は「ショートメール」です。

イー・カムトゥルー・上田正巳社長「お客様からの予約をネット上の台帳に登録して、ショートメール=SMSを発信することによってドタキャンを防止する」

予約した時と来店の前に、確認のショートメールを自動的に送ることで、無断キャンセルを抑制するシステムです。東京で試験運用が始まっていて、2020年春から全国展開する予定です。

2つ目の対策は、「クレジットカード」です。

テーブルチェック・谷口優社長「お客様が予約時にクレジットカード情報を入力しないと予約を取れないようにする。キャンセルが発生した際は、店側がキャンセル料を取れるような仕組み」

このシステムを導入した札幌の店です。8月にオープンしたばかりで、無断キャンセルの被害にはあっていないものの、東京にある本店では効果が出ていると言います。

炭火シュラスコ ゴストーゾ札幌店・大西啓輔店長「東京の本店では最大で16人の無断キャンセルがあった。被害額はだいたい10万円ほど。システムの導入前は、月に1件くらいは無断キャンセルがあったが、導入してからはゼロになった」

無断キャンセルの場合、請求ボタンをクリックすると、客のクレジットカードから料金を引き落とすことができます。客側はうっかりのつもりでも、料理が食品ロスに繋がったり、本当に行きたいと思っている別の客が予約をとれなかったりと、店にも周りにも迷惑な無断キャンセル。店の中には「客からキャンセル料をとりたいが、口コミサイトに店を悪く書かれる風評被害が心配」と話すところもありました。行けなくなったら、店に連絡する。そんな当たり前のことをしない人が増えているのは残念でなりません。



《ポイント》

このほかの対策として、飲食店などに保証サービスを提供する企業もあります。東京のGardia(ガルディア)では、契約の一例ですが、店が毎月4000円の保証料を支払えば、キャンセル料の回収が困難な場合、審査した上で30万円を上限に店にキャンセル料を保証します。その後、ガルディアが引き続き、客にキャンセル料を請求していきます。こうした様々な対策が必要となってきているんです。

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