民間初のロケット打ち上げに成功した大樹町の企業をご紹介!

2019年7月、北海道大樹町のロケットベンチャー、インターステラ社が打ち上げた「MOMO4号機」。3号機に続き、成功の実績を重ねることが目的でした。しかし…。

ロケットは打ち上げ後、およそ64秒でエンジンが自動で緊急停止。高度は目標の100キロに遠く及ばない13.3キロでした。緊急停止の原因は何だったのか?検証から浮かび上がってきたのが…雷です。

MOMO5号機・開発責任者堀尾宗平さん「3号機は宇宙に行くまでほとんど雲がない。地上からずっときれいに見えていたが、4号機はけっこう何回か雲に突入する様子が見えていて、その雲がどうやら静電気をたくさん含んだ雲であったということ」


4号機の打ち上げ当日、大樹町の天候は曇り。上空には、「氷結層」と呼ばれる氷の粒を含んだ雲が広がっていた可能性があるといいます。この層にロケットが突入すると氷の粒とぶつかり合って静電気が発生。これが雷を誘発し、機体の通信機器に影響を与えたと考えられています。

堀尾さん「JAXAの打ち上げでは打ち上げを延期するような条件に近い気象条件だったと後からわかったので、今後はそういう判断も必要とわかった」

5号機の開発の中心は、この電子部品の改善です。無線機が静電気の影響を受けても壊れないようにするなど、強化しました。数々の実験をクリアした電子部品は大樹町に持ち込まれ、いよいよ組み立ての作業に!

堀尾宗平さんは、MOMO1号機から開発に携わり、現場リーダーも務めてきましたが、今回初めて、全体統括を任されました。


堀尾さん「MOMOもこれまでと変わらないように進めるとなったときに任命されたので、そこは自分の自信にもつながる評価をしてもらえたのはうれしい」

MOMO5号機の開発が着々と進む中、もう一つ力を入れている大事なプロジェクトが…それは、人材集めです。

インターステラ社・稲川貴大社長「20人30人でやっている会社なので、全然小さい会社だが、ひとつ軸として国のロケットとはちがう軸を持っているというのは、実は強み」

10月、東京で開いた会社説明会にはおよそ30人の学生が集まりました。いま、ロケットベンチャー企業は、空前の売り手市場。優秀な人材はすぐに取り合いとなります。地道な採用活動も実を結んでいます。

稲川社長のとなりにいる彼、実は、説明会に参加した学生で、この日インターンシップにやってきました。稲川社長の後輩にあたる、東京工業大学の学生です。

東城さん「これだけ開発スピードもすごく速くて、何でもやりますというのがすごいな、面白そうだなって、興味をもっていた」

まだロケットの量産化に成功していないインターステラ社が、人や設備を増強する背景には、猛烈に追い上げてくるライバルの存在があります。そのひとつが、民間ロケット会社の「スペースワン」です。11月中旬、和歌山県串本町で、国内で初めて民間のロケット射場の建設が始まりました。

スペースワン・太田信一郎社長「2021年夏までの完工を目指して取り組んでいきたい。将来的には年間20機のロケットを打ち上げたい」


発射場の建設とロケット製作を同時に進める計画で、大手ゼネコンなども共同で出資しています。

こうしたライバルに負けないためにも、インターステラ社はクラウドファンディングで宇宙ファンへ支援を呼びかけます。今回は、人気漫画「宇宙兄弟」とコラボです!果たして、次の打ち上げはいつになるのか、これまでも、打ち上げの直前にはクラウドファンディングが行われてきましたが…

稲川社長「寒さに対しても地上で部品部品では試験をやっているところ。冷凍庫のようなところできちんと動作しますか?というのは行っている。確認とれれば、それで冬でも打ち上げができるんじゃないかなと思っている。なるべく早く、というところですね。我々は全力でやっていくしかない」



「インターステラテクノロジズ」について詳しく知りたい方はこちら。





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