子ども用車いす”バギー”って、知ってますか?

皆さんは子ども用車いす、通称「バギー」の存在を知っていますか?見た目がベビーカーに似ていて間違われやすく、社会的な認知度が低いため、公共交通機関や施設を利用するときなどに、車いすと同じ対応をしてもらえることが少ないそうです。

(写真)左がベビーカー。右が子ども用車いす「バギー」。

歩行ができず、腰や首が座っていない障がいがある子どもたちが乗る、専用の車いす「バギー」。少しでも多くの人に知ってほしいと生まれた「バギーマーク」についてご紹介します。

北海道札幌市に住む、宮本佳江さんの2人の娘は「VICI症候群」という先天性の難病があります。自力で体はほとんど動かせないので、移動には常に車いすが必要です。ただ、外に出ると悲しい思いをすることもあったといいます。

宮本さん「バギーがベビーカーに見えるんだと思います。周囲から『なんで抱っこしないの?』とか、そんなような目で見られました。何回もエレベーターを見送って降りられない、乗れないっていうこともありますね」

人工呼吸器や医療機器も載せられるバギーは頑丈な作りで、折りたたむこともできません。

岡本亜美さん(写真中央)「駐車場で、車いすに乗っている方に『ここは車いすの場所なんだからベビーカーはダメなんだよ』っていうニュアンスで言われたことがあります」

そんな経験から、道内の同じ境遇のお母さんたちで声を出し合って生まれたのが、この「バギーマーク」でした。

「バギーマーク」は10色の水玉模様で形もさまざま。各家庭のバギーの色や生地の模様に合わせることが出来ます。一枚一枚手作りで1日3枚ずつ、他のお母さんと手分けして7年間でおよそ6000枚を生産しました。今ではイベントやオンラインショップを通じ、全国各地で「バギーマーク」が広まりつつあります。

製作担当・西野祐子さん(写真)「子どもが小さい時、まだマークがない時、やっぱりちょっと孤独な感じがしていました。ただ、マークを作ることで、ほかのお母さんと知り合えたことは一番良かったと思うし、いろんなところにたくさんいるんだなっていう安心感もあるし。ちょっとマークをつけて外に出てみようかなって気持ちにはなれるかな」

札幌市営地下鉄の駅構内や車内の広告では、バギーの啓発をしています。ただ、バギーマークについては、まだ小さくしか取り上げられていません。バギーマークはマタニティマークやヘルプマークのように、行政が定めたものではないため、今後より多くの人に広めていくには、何か統一の基準を定める必要があるかもしれません。

宮本さん「法律がいくら変わったとしても、なにか制度ができたとしても一番変わらなければいけないのはみんなの気持ち。ドアを少し開けて待っていてくれたとか、そういう優しさだけで私たちってすごく救われる。バギーマークをつけていてよかったと思いますね」


バギーマークの購入は…「マムミニョンペッシュ」(ハンドメイド介護グッズのお店)





今日ドキッ!Life

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