世界一激しい「パラスポーツ」と言われる、車いすラグビー。先日行われた国際大会で、銅メダルに輝いた日本代表のエース、函館出身の池崎大輔選手41歳に、2020年東京パラリンピックにかける、熱い想いを聞きました。
車いす競技のなかで唯一、タックルが認められた、世界一激しい「パラスポーツ」!それが車いすラグビーです。試合は、バスケットコートと同じ広さで行われ、ボールを持った選手がゴールラインを超えると得点となります。
車いすラグビー日本代表は、10月に東京でおこなわれた国際大会「ワールドチャレンジ」で、銅メダルを獲得!その日本のエースが函館出身・池崎大輔選手です。卓越したテクニックとスピードでゴールを量産し、イギリスとの3位決定戦では、両チーム、最多の25得点をあげる活躍で勝利へと導きました。しかし、池崎選手は悔しさをにじませます。
池崎選手「みんなの前で、チャンピオンになるという目標を掲げた大会だったので、3位という結果は、悔しいのひとこと。次こそはリベンジで、パラリンピックで金をとる」
東京パラリンピックで金メダルを取るという目標を叶えるため、池崎選手は、2019年春から妻と3人のこどもを北海道に残し、東京に渡りました。日本代表のチームメートらと新しいクラブチーム「東京サンズ」を結成。池崎選手は、プレーヤーでもありながら、監督業も兼任し、新天地でスキルアップをはかります。
しかし、最初の練習試合では、コミニケーション不足から、パスが味方に通らないこともありました。
池崎選手の熱い指導に、チームメイトの意識も変わっていきます。
池崎選手は6歳のとき、成長とともに手足の筋肉が衰えていく難病「シャルコー・マリー・トゥース病」を発症。歩くことが出来ず、普段は機能性に優れた車いすに乗って日々過ごしています。
両手の握力が、ほとんどないのため、時には携帯電話を鼻で操作することも。
試合では、指に力が入りにくいため、手のひらで強くタイヤを押して、車いすを力強く漕ぎます。
この力強いタイヤさばきを可能にしているのが、腕の筋力トレーニングです。池崎選手は、鍛え上げられた強烈なタックルを武器に、世界の強力なライバルたちと戦ってきました。そんな「車いすラグビー界のエース」も、大躍進を遂げた15人制ラグビー日本代表の活躍に、刺激を受けたと言います。
池崎選手「日本対南アフリカ みんなで応援をしました。ワールドカップも盛り上げてもらったので、今年はラグビー一色になったのでは?リーチ・マイケル選手は、チームの核となる選手。キャプテンというのもあるし、必要なときに、必ずしっかり流れをつくって、すごいと思います」
車いすラグビーの世界ランキングは、1位アメリカ、2位オーストラリア、3位日本、4位イギリスと、実力が拮抗しています。そんな中、池崎選手が出場した2012年ロンドン大会で、日本代表は4位。前回のリオ大会は3位と、着実に順位を伸ばしています。
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