観光地へワープできちゃう!?ウィズコロナのバスツアーとは

広い北海道を観光するのに便利なバスツアー。毎年人気ですが、2020年は新型コロナウィルスの影響で「密」なイメージがつきまとい、大きな打撃を受けています。感染リスクを避けながら、多くの人にバスツアーを楽しんでほしい。観光バス会社が知恵をしぼった、ウィズコロナ時代の新しい形とは。

札幌市清田区にある、「さっぽろ観光バス」。新型コロナウィルスの影響で団体旅行が無くなり、経営状況が悪化。もともと43台あったバスのうち、11台を手放しました。

札幌観光バス・佐藤圭祐常務「新しい取り組みをするきっかけになりました」

札幌観光バスのガイド・新井田茜さん「だいたい暗記してますが、映像をみて話すのはいつもと違うから、緊張しますね」

6年目のバスガイド、新井田(にいだ)さんも緊張する、7月から始まった新しい取り組み。それは…?

なんと自宅にいながらバスツアーが楽しめる「オンラインバスツアー」です。下は10代から、幅広い年齢の5人が、道内外から参加しました。

事前に職員が現地で収録した映像を配信し、それに合わせてガイドが説明していきます。

ガイド「高速道路からワープしまして、美瑛町です!」

オンラインだからこそ、あっという間に目的地に到着。

さらにこういったドローン映像もあるので、なかなか見ることができない、上からの景色も楽しめますよ。

このツアーの目玉は、事前に参加者の手元に届く、特産品。今回は美瑛町にある牧場の、バター、ヨーグルト、パンです。さらに、牧場のスタッフと中継がつながり、商品について説明を受けることもできます。

その後、美瑛町の青い池と、白ひげの滝などをまわったバスツアー。最後は参加者全員で記念撮影。画像はオンライン上で共有されます。

2回目の参加者「子どもが小さいので遠出の北海道や九州だと難しい。ワープして瞬時にいけるのはありがたいです」

実際のバスツアーさながら他の参加者と身近に話もできるのに、家できれいな映像みながらご当地グルメも楽しめる、2つの意味でアットホームな新しいバスツアーです。取材時は、まだ5回目のオンラインバスツアーとあって、まだまだ手探りな部分がありますが、大きな期待をよせています。

札幌観光バス・佐藤圭祐常務「バスガイドというタレントの役割がより大きい、ある意味リアルの旅行以上にわれわれバス会社にとってチャンスがある領域なのかなと」

それでもやはり以前のように、多くの人にバスを利用してほしい…。実際に旅行客を乗せたツアーも再開しつつあります。こちらは札幌中央バスのグループ会社、シィービーツアーズ。朝早く、ツアーに参加する18人が集まりました。

全員が、道内からの参加者。およそ7割が70代以上です。2月から中止していたバスツアーを、7月から再開。車内が「密」になるのを防ぐため、乗車率を半分にしています。乗客は全員マスク着用、運転席にはビニールカーテンが設置され、大声での会話は控えるよう言われているため、会話はほぼありません。

到着したのは「びらとり和牛ステーキ丼」が食べられる、昼食会場。感染リスクを減らすため、客同士が向かい合わないよう、席が並べられています。

このツアー最大の見どころは、新冠町の「ディマシオ美術館」です。世界最大の油彩画の迫力に、参加者は興奮を隠せない様子。2020年、シィービーツアーズが主催するツアー数は、予定のおよそ半分となりました。乗客も半分に減らしているため、例年の35%ほどしか収益を見込めず、すべてのツアーの旅行代金を、1000円値上げしました。

シィービーツアーズ添乗員・石川靖徳さん「施設も休んだり客が来なかったところもあります。お互いに協力して進めていければと思います」


《取材メモ》

バス会社は「値段を低く、いっぱい乗せる」が勝負。もともと価格を抑えているので、シィービーツアーズでは4分の3くらいまで乗車率を上げないと経営が成り立たない。今の経営を続けていると、2021年1~2月頃までが経営の限界。

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